3月31日(金)

 バスの中で6時前に目を覚ますと、東から細い細い月が昇ってきました。広いカナダの広野にクリアーな地平線から月のツノが昇ってくるのはとってもきれいでした。しばらくすると今度は太陽が昇ってきて、月と太陽が東の空で共演していました。8時過ぎにエドモントン空港へ着き10時30分にフライト。空港で待っていると、隣のイスに掛けた地元老人が「どこへいくの?」「何日間いたの?」と話しかけてきました。彼は休みをもらって1カ月フィリピンへ出かけるそうです。私の「Oniy 4days」に比べるとなんと優雅なこと、さすがですね。怪鳥さんが撮ったオーロラ写真を見せてあげると「これは太陽光が凍った湖面に反射して見えるのか?」と質問され、英語で上手に説明してあげることができませんでした。日本語だってむずかしいからなぁ(笑)。バンクーバーに到着すると、なんと帰国便が3時間以上遅れているとのこと。あと5時間どうしよう…ということで怪鳥さんと相談した結果、シャトルバスで市内へ出かけることにしました。
 まさかバンクーバー市内を見学するとは思わなかったし、今回は資金もギリギリでカナダガイドブックを買わなかったので、手がかりがわずかなガイドマップのみ。シャトルバス乗り場で教わった場所で降りるとメインストリートを歩きます。お腹がすいたから屋台のホットドック屋をのぞくと「日本人?」と流暢な日本語で話しかけてきました。話し上手の商売上手な屋台の兄さんのホットドックは味もvery good!でした。やがて港に出ると向こうに白いロッキー山脈が見えてきれいでした。バンクーバー市内は黄色い水仙やピンクの桜が咲き乱れなんとソメイヨシノが満開でした。諏訪より春が早いみたい。街はさすがにカナダの玄関だけあった日本人がいっぱいいます。しっかり着込んでいる観光客や、半袖で元気に歩く地元の人などさまざまな姿が行き交います。ダウンタウンからバスで戻る途中の山手は整った住宅街です。どの家も大きくありませんが、ペンションか喫茶店みたいにしゃれた造りで、庭がきれいに手入れされていて日本のせせこましい住宅街とは大違いです。北欧ともちがう美しさがありました。
 17:50にようやくフライト。窓から空を見ていると東へ向かうのでいつまでも夕暮れが続きます。

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