4月4日(月)

 モーニングコール5時45分、朝食のバスケットを持って6時30分出発。今日はバスで、200㎞ほど南にあるアレキサンドリアへ向かう。
 エジプト第二の都市であるアレキサンドリアは、名前が表すようにアレキサンダー(アレキサンドロス)大王がプトレマイオス朝時代につくった首都で、クレオパトラが最後の女王だったことでも有名。
 個人的には、世界最大の図書館があったとか“古代世界七不思議の一つ”ファロス島の大灯台があったということに昔から興味を持っていたので、どうしても行きたい場所のひとつだった。

 バス内で朝食のパンなどを食べながら、砂漠のハイウェイを一直線に進む。砂漠と言ってもずっと同じ景色ではなく、周りの様子がけっこう移り変わるので楽しく車窓を眺めていた。途中でトイレ休憩をはさみながら、9時ごろアレキサンドリアの街に入る。

 まず、グレコローマン博物館に行き、クレオパトラ像などを見学。その名のとおりグレコローマン時代(紀元前3世紀~紀元後7世紀)の彫刻や遺品が展示されていて、ガイドのハッサン曰く「ここにあるのは、ほんの2000年ほど前の新しい物ばかりです」。
 なるほど、だしかに古代エジプト5000年の歴史に比べたら新しいわ(笑)。


 次に、高さ約30メートルという巨大な「ポンペイの柱」を見る。
 持っていったガイドブック『地球の歩き方』には「図書館の柱の一本とされる」と書いてあったけど、ハッサンの説明では「ディオクレティアヌス帝のために建てられたたった1本の柱」とのこと。さらに他のガイドブックには「ディオクレティアヌ によって建築されたセラピス寺院の一部で、このような柱が400本立っていた」というものもある。
 なんだかよくわからなくなったけど、いずれにせよ巨大なことにはちがいない。ちなみに最古の図書館はたしかにこの場所にあって、「ポンペイの柱」が立つ小高い丘の地下に図書庫跡がありそれも見学した。

 ちょっと課題が残ったまま(これは今後も調べたいと思う)、次の見学場所「カイトベイの要塞」へ移動。
 ここが、私の見たかった「ファロス島の大灯台」のあった場所なのだ。灯台は14世紀の大地震で倒壊してしまったが、高さ120mから照らされた光は地中海を隔てて56㎞先からも見えたという。
 残った台座部分は15世紀に要塞として姿を変えた。つまり“お台場”なわけね。そして今、まさにお台場のように市民の公園となっていた。
 「海にあこがれる長野県民」だった私は、ここから見る地中海にかなり感激した!

 地中海に感激したまま湾を走り、海岸沿いのレストランで昼食。海の街だからメニューは魚なんだけど、思いっきり日本食みたいな焼き魚でけっこう美味しかった。
 ホテルで出し損ねたハガキをポストに投函したいとガイドに相談したら、レストランのウエイターさんが「僕が出してあげます」と言って預かってくれた。さて、ぶじ日本に届くかな(^^;(彼を疑っていると言うより、ここがエジプトである……という意味ネ)

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 昼食が遅かったので、食事が終わったときには2時近くになっていた。予定ではこの後「聖ミナス都市遺跡」に行くことになっていたが、ここからまだ1時間近く移動しなくちゃいけないし「明日も早いし、買い物もしたいから」というメンバーみんなの意見により帰路につくことにした。
 途中で大きなスーパーによって、土産を買ったり見物したり。外国の食品売り場を見るのって面白いね。

 2時間半ほどかかって来た道を走り、ホテルに戻る。帰りは疲れていたのでずいぶん眠っていた。
 夜6時ころ、夕食を食べるためにバスで出かける。ホテルから少し走るとギザのピラミッドが見えるので、アレキサンドリアの往復やレストランへの往復でまたその勇姿を見る。何度見ても、ピラミッドはカッコイイ!

 そんなピラミッドの近くにあるお土産屋さんに寄る。ここは高級品が多くて、女性達はカルトゥーシュのペンダントを買っていた。私はちょっと予算外なので(^^;、お小遣いをくれた義母へ奮発して「モザイークの小箱」を買ってあげた。細かくデザインされた螺鈿がとても美しい。

 その後レストランに着き、ケバブ(串焼き)を食べる。おいしかった!
 明日の朝は異常な早さ(謎)なので、今日は早めに「おやすすみなさい」。

※この日の写真はコチラ

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