もうここで仲間とこんな風に過ごすこともないんだろと思うと、待機中の暑さもなんだか味わい深い。展望台へ登って海を見たり、リハーサルをしている会場を見下ろしたり。
やっと開場時間になりみんなでまとまって座る。間もなく場内は満員になり、入場規制になるくらいだった。振り返るとさっきの展望台近くまで人がびっしりだった。
さださんは元気で、天気も良くて夕焼けがきれいだった。いままで参加したときのことなども思い出しながら、しっかりとこの時間を味わう。6回ほどしか参加できなかったけど、その年ごとの個人的な思い出や、そして戦争への怒りや平和への祈りが思い浮かぶ。
とくに、最後の最後に歌ってくれた『天然色の化石』は、このイベントが最後であるという以上に「平和への強い意志」がこみ上げ、そしてさださんからも感じて、涙があふれずにはいられなかった。
ありがとう、さださん。ありがとう、長崎。