今月のゴーシュの会で読んだ作品は『猫』。
文章の最後は「どう考へても私は猫は厭ですよ」という一文であるが、賢治は本当に猫が嫌いなのだろうか?という印象を受ける。『猫の事務所』や『どんぐりと山猫』『注文の多い料理店』など、賢治の作品には犬よりもずっとたくさんの猫(山猫)が登場する。
メンバーや私たちが感想を述べたように、「厭だ」という言葉はそれだけ「関心が強い」ということだろう。
とても短い散文だったので、後半は講師の友人話を聞いた。
友人は今日胃ガンの手術をしたそうだが、先生もその友人も“死を意識することは、いかに生きるか”を強烈に感じたという。
会員には、ガン専門医の夫が癌で急逝したメンバーもいて、彼女の話とともに生きることについて考える時間だった。
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