朝7時すぎ、身支度を整えていると親戚が集まってきた。みんながそろったところで、母の亡骸と最期のお別れをします。
一人一人母に話しかけて、顔をなでたり手をさすったりして、今までの感謝とお別れを告げる。そして、棺にゆっくり蓋をして釘を叩いてしまうと、もう母の体に触れることはできません。
8時すぎ、母が最後まで過ごした部屋を出て玄関をぬけて、家の前に用意された霊柩車に納まる。近所のみなさんも見送りに通りへ出てくれたなか、車笛が高く響きこの地を離れます。
母の生家があった茅野市へ行くと、お隣に住んでいる母の友人がお見送りしてくれた。最後にこの場所に来ることができて、お友だちとお別れができてよかったね、お母さん。
9時前、火葬場に着くと住職にお経をあげていただき、それぞれお焼香をして、扉に納まります。
・・・なんとなくぼんやりしたまま時が過ぎる。
次に呼ばれたときは、もうすっかり変わった母と対面。やっぱり骨粗鬆症だったからとてももろくなっていた。それ以上くずれないように丁寧にゆっくり骨を拾い、壺に納める。
来たときとは別の道を通って、家に戻ります。
11時、自宅で親戚一同そろってお昼を食べる。その間に、府中の義両親も到着。
1時すぎ、ちょっと早いけど菩提寺へ移動。お位牌・お骨・遺影・その他いっぱい荷物があって、忘れ物ないように。
2時から葬儀・告別式。菩提寺の講堂はて替え中なので、今回は庫裡で執りおこなわれました。大住職さんはいつものように説教をしてくれて、あらためて家族・親族で母に感謝を捧げお別れをした。
昨晩何度も書き直した妹の「喪主挨拶」は、素直な心が表れていてみんなも感動してくれた。
4時すぎ、精進落としのすんだ親戚たちがそれぞれ帰っていきました。
5時すぎには府中の両親も帰り、また家族だけになり静かです。
夜8時ころ、義妹夫婦が志賀高原スキーの帰りに寄ってくれました。
こうして慌ただしくも大切な一日が過ぎていきました。
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