気持ちの良い、暖かい春の一日。
とくに、夕暮れは穏やかな気持ちになる、うるわしい時間だった。
そんなときに、明日のゴーシュの会にそなえて、宮沢賢治の『春と修羅』の「序」を読む。
「わたくしといふ現象は
仮定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です」
「これらについて人や銀河や修羅や海膽は
宇宙塵をたべ または空気や塩水を呼吸しながら
それぞれ新鮮な本体論もかんがへませうが
それらも畢竟こころのひとつの風物です」
「すべてこれらの命題は
心象や時間それ自身の性質として
第四次延長のなかで主張されます」
ゆっくり読みあげると私の声も、昼と夜の間の第四次世界に溶け込んでいく・・・。
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