大桟橋は「横浜開港150周年記念」の“海の日”イベント『海フェスタよこはま』で大賑わい。メモリアルパークの初代日本丸に加え、埠頭に日本丸と海王丸もやってきて三艘の総帆展帆が行われていた。赤レンガ倉庫からもよく見るので、ものすごい数の人がいた。受け付け開始まで時間があるので我々もしばらく帆船を見物して、レストランで食事をして、大桟橋を堪能。
時間になったので荷物を持ってカウンターへ。ゆっくりと船に入場すると、部屋に荷物を投げ出してすぐにデッキへ出てみた。門田さんが桟橋から手を振ってくれた。
まもなく、知人のMさんが持参の紙テープを手に「見送りの家族に紙テープを投げたい」と言って助走をつけて勢いよく推定20メートルの距離を投げる。無事一本目の赤いテープが届くと、二本目を投げ込むが今度は桟橋1階の作業場に落下。それ以降は赤いテープを伝って数本渡すことに成功! 紙テープ効果もあってか見物人が増えて、さらに賑やかになった。
午後4時、高らかに汽笛が鳴って出港! 見送りや観光客など大勢に見守れながら岸を離れていく。こうして「「豪華客船ぱしふぃっくびいなすで行く『今世紀最大の皆既日食観測クルーズ』ツアー」が始まった。
横浜ベイブリッジをくぐり、東京湾から浦賀水道をぬけて、伊豆諸島を南下。船内でオリエンテーション・避難訓練などを受けて、乗客約550人5日間のクルーズ生活がスタート。
海と船にあこがれる長野県出身のリトル私は、しばらくデッキから房総半島や三浦半島を眺めて過ごす。やがて西空の雲間に夕日がのぞき、二日後の晴天を祈る。怪鳥さんは、観測場所の下見をしてあれこれ思案。
夕飯は早番と遅番の2グループに分かれる(事前に登録)。知人達のほとんどは遅番だった。
何となくテーブルに座っていたら、三人の男性が通りかかったのでご挨拶をしたら、そのまま同席することになった。彼らはこのツアーに同行している「7人の先生」のうちの3人、高柳雄一さん(元NHK解説員・多摩六都科学館館長)、桜井隆さん(国立天文台副台長)、渡部潤一さん(国立天文台天文情報センター長)だった! リトルには恐れ多い方々に恐縮しながらも、楽しくツアー最初の夕食と会話を楽しんだ。
ちなみに、ほかの4人は村山定男さん(国立科学博物館名誉館長・元五島プラネタリウム館長)、小尾伸禰さん(東京大学名誉教授・元放送大学長)、日江井榮二郎さん(国立天文台名誉教授・元明星大学長)、的川泰宣さん(宇宙航空研究開発機構名誉教授・子ども宇宙みらいの会会長)たちです。
さっそく午後9時過ぎから一時間、日江井先生の講演会『日食とは』が開かれた。
そんなわけでお腹も満たされ、昨晩の寝不足もあってまもなく就寝。
部屋はなかなか快適で、窓から海もよく見えるし、荷物もベッド下の衣装ケースにしまえるし、たっぷりの機材も納まった(あちこちに配置して、片付けるときのことを思うと・・・)。
写真でリトルが手に持っているのは、乗客に配布された日食グラス。