今月のゴーシュの会は『心象スケッチ 春と修羅』一章の最後「冬と銀河ステーション」と、二章の「序」を読んだ。「冬と銀河ステーション」はそのタイトルからもわかるように、『銀河鉄道の夜』につながる言葉が連なっていた。
ここまで『春と修羅』を読んできたが、“トシの死”という大きな事件を経て、賢治の中で「幸いを願う」意味を問い直す時期だったように感じた。だれでも、紆余曲折しながら自分という人生を歩いていく。賢治にとってその目的地は「真の幸い」という時空を越えたところにあるのだろう。
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