写真は、昨日食べた「加賀麩不室屋のふやき御汁」。円や四角だけでなく、花形なんてしゃれたのもあり、おすましや味噌汁など味もいろいろ。今度はどれを飲もうかな
今月のゴーシュの会は『薤露青』と〔北いっぱいの星ぞらに〕でした。
『薤露青』はタイトルからしても、妹トシのことを思って「人の命のはかなさ」を詠っていることがよくわかります。
……あゝ いとしくおもふものが
そのまゝどこへ行ってしまったかわからないことが
なんといふいゝことだらう……
とても深い言葉です。
〔北いっぱいの星ぞらに〕もタイトルどおり夜空を読んでいる。
天文に詳しい賢治らしく、その夜の風景が手に取るように浮かんでくる。
そこに重ねられた宗教的言葉が、さらに賢治の世界を創る。
あゝ東方の普賢菩薩よ
微かに神威を垂れ給ひ
曾って説かれし華厳のなか
仏界形円きもの
形花台の如きもの
覚者の意思に住するもの
衆生の業にしたがふもの
この星ぞらに指し給へ