9月30日(木)

1009030


 写真は、昨日食べた「加賀麩不室屋のふやき御汁」。円や四角だけでなく、花形なんてしゃれたのもあり、おすましや味噌汁など味もいろいろ。今度はどれを飲もうかな:)

 今月のゴーシュの会は『薤露青』と〔北いっぱいの星ぞらに〕でした。

 『薤露青』はタイトルからしても、妹トシのことを思って「人の命のはかなさ」を詠っていることがよくわかります。
   ……あゝ いとしくおもふものが
   そのまゝどこへ行ってしまったかわからないことが
   なんといふいゝことだらう……

とても深い言葉です。

 〔北いっぱいの星ぞらに〕もタイトルどおり夜空を読んでいる。
天文に詳しい賢治らしく、その夜の風景が手に取るように浮かんでくる。
そこに重ねられた宗教的言葉が、さらに賢治の世界を創る。
   あゝ東方の普賢菩薩よ         
   微かに神威を垂れ給ひ         
   曾って説かれし華厳のなか       
   仏界形円きもの            
   形花台の如きもの           
   覚者の意思に住するもの        
   衆生の業にしたがふもの        
   この星ぞらに指し給へ


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