指揮者の小澤征爾さんが2月6日に亡くなった、と発表された。「報道ステーション」で紹介された、長女でエッセイストの小澤征良さんの文章によると、亡くなる前夜は家族と楽しく過ごしたそうで、きっとご本人は穏やかな気持ちだったことでしょう。私も、諏訪の父が亡くなる前日まで遠方に住む娘たちや孫たちが集まってにぎやかに過ごし、大好きな愛犬ともぞんぶんに戯れたことを思い出した。
1992年に「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」が始まったとき、私は諏訪・松本・伊那をエリアとするタウン誌の仕事をしていた。当然、決定したときから大きく紹介し、開幕コンサートも取材し、小澤征爾さんや武満徹さんを間近でみて音楽を聴いた。関係者の期待通り素晴らしく、期待通り未来へつながるものになった。
1998年の長野冬季五輪の開会式でタクトを振ったベートーベンの交響曲第9番「歓喜の歌」は、まさに世界に響くものだった。
小澤征爾さんの生み出した音楽や感動は、いつまでも人々の心を震わすでしょう。
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