4月 9日(金)

 朝5時に起きて支度をし、秋葉神社で御柱祭曳行の安全を祈祷。天気も良くていい御柱祭日和になりそう。専用バスで木落とし坂近くまで行き、そこから御柱の置いてある棚木場(たなこば)まで40分ほど歩く。8時30分ころ神事を行い、9時ころ曳行開始。「さぁ、曳くぞ!」と思ったが、いきなり赤旗でストップ。周りのおじさんが「何やってんだぁ~。動かないなら呑んじゃうぞ~」とさっそく酒宴モード。みんなの肩には水筒ではなく酒パックが下がっている。その後も元綱係りが悪いのかあまり進まず、曳き子はすっかりできあがっちゃうし(^^;予定からだいぶ遅れるし。お昼になっても林道から抜けられないまま昼食休憩。私の地区の休憩所はかなり下だったので歩いているうちに、「先頭の柱が予定通り木落としを終了」のアナウンス。今日曳航しているのは3本だけなのに、すっかり上諏訪担当の秋宮二だけ遅れてるよ。昼食をとり休憩し戻るとさすがに秋二も林を抜けて萩倉地区まで来た。炎天下で真面目に曳いているとかなり疲れてくる。私は大曲りの難所で写真撮影などしていたけど、怪鳥さんは前回叶わなかったこともありかなり真剣に曳き続けた。夕方5時過ぎにようやく木落とし坂まで到着。深い谷間にあるこの場所は、まもなく日も沈みあたりは薄暗い。私たちも綱を持って坂を下るが、最大斜度35度の急坂で転がりそうになり私は途中の待避所でよける。怪鳥さんはそのまま綱を持って下の方まで行ったらしいが、私は旗持ちや木遣りの人たちといっしょに落とし口から数mの場所で見ることにした。夜7時すぎセレモニーを行いいざ御柱が落ちるときにはすっかり真っ暗で、カメラのフラッシュのなか木が浮かび上がるという珍しい景色だった(^^; 御柱がすっかり落ちると私も急坂を転がるようにおり、やっと怪鳥さんと合流した。その後は注連掛け(しめかけ)までまだ1キロほど曳かなくちゃいけないのに、すでに曳き手も少なくなりここが一番大変だった。やっとのことで曳きつけると「バンザイ!」をして8時40分に完了。二人ともへとへとになった。帰宅するために下諏訪駅まで40分間ほど歩いていたら、空が暗くて星がとてもきれいだった。家に着いたときには10時を過ぎていた。疲れたけど充実した御柱祭だった。やっぱり御柱祭は「曳いてこそ!」だね。

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