4月21日(水)

 ひたすら原稿書き。そんなあいまにニュースで聞く「イラクで拘束された人々の自己責任」という、なんともつまらない日本人的な思想感情による世論にあきれてうんざりした。しかもそんな日本の世論に対して、イラクやアメリカやフランスでは「実にナンセンスであり、彼らの功績の方が偉大だ」と報じているというのに。彼らは日本政府の自衛隊派遣によって危険な目に遭わされ、さらに世論の誹謗中傷によって(もしかしたら拘束されているときよりも)重大なストレスにさらされているように見える。解放直後にイスラム聖職者協会の人々と一緒にあんなに喜びを表していた彼らから、人間らしい表情をうばったのは誰なのか実に明白だ。スペインでは兵を撤退。

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