諏訪に着いたらまだソメイヨシノが残っていた。たいてい4月いっぱいで散ってしまうんだけど、今年は東京の桜もそうだったように諏訪も花が長持ちしたみたい。おかげで、またお花見ができちゃった。
午前中に、先月亡くなった友人宅へ怪鳥さんと二人で行く。本当は5月5日に親族で四十九日の法要を行う予定だが、一足早く訪ねた。
あまり日が経っていないので、四十九日後に納める予定の遺骨もまだ遺影と共にあり、あらためて悲しみがこみ上げる。お線香を上げて手を合わせたらすぐ近くに彼が居るようで、「わざわざ来てくれてすまないね」と言う声が聞こえた。
ご両親にお花を渡しながら、昨夏みんなでバーベキューをしたときの彼の写真をミニアルバムにして差し上げたら、二人とも在りし日の姿をとても懐かしがってくれた。彼には兄がいるがとても忙しい方で海外を飛び回っているとのことで、こうして我々が訪ねることを喜んでくれた。
午後は、父のお墓参りをした。命日の七日まで少し早いけどネ。
実家の墓地は霧ヶ峰へ行く道の途中にあり、かなり急坂を登る。お墓に着いたと思ったら、お花を買ってくるのを忘れたことに気づく。仕方なく道を下り店を探すが、一件目で「今日はありません」と言われ、結局街まで下ることに。
ここまで来たなら……ということで、お花を買ったあと上諏訪駅で怪鳥さんの乗車予定だった切符の払い戻し、郵便局で本人限定の郵便物を受け取る。
再びお墓に行き、墓石をふいたりお花を飾ったりして、さあ最後にお線香を供えよう、と思ったら、なんといつもの墓参りセットの線香箱にお線香が一本も入ってなかった。そっか「先日曜日に一番上の姉一家がお参りに来た」て実家の妹が言ってたから、そのときみんなで使って終わったのね。
ということで、もう一度家に戻ってお線香を持ってくることに。三度お墓にやってきて、お線香を供えてやっとお墓参りが済みました。
きっと亡父もあきれて笑っていることだろう。
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