7月12日(水)

 怪鳥さんが学会に出席しない日だったので、一緒にマレーシアへ行くツアーに申し込んだ。マレーシアと言っても、シンガポールからバスでたったの1時間。
 めざす街の名は、ジョホールバル! そう、いわゆる「ジョホールバルの歓喜」と言われる、日本がフランスW杯出場を決めた地なのだ。

シンガポールはマレー半島の先端に位置する島なのだが、その国境であるジョホール水道はもはや「水道」ではなかった。なんと橋を造るとき石で埋め立てたので、「土手」になっているのだ。その土手を、車道と鉄道と水道管が長く伸びて二つの国をつないでいた。
 ツアーガイドさんに教わって出入国手続きを済ませると、ちゃんとパスポートにはマレーシアの印が押された。実は、海外旅行に出て(トランジットなど以外で)別の新しい国に入った経験がなく、こうして陸上で国境を越えるのは初めでおもしろかった。
 王宮やマレー文化村、イスラムのモスクなどを見学。シンガポールからほんのわずか離れただけなのにそこはまったく違った雰囲気で、あらためて「シンガポールがいかに超近代的な都市であるか」を実感した。しかも、ほんの40年ほど前にマレーシアから独立して、土地も資源もないのにアッと言う間にこれだけの都市を造るんだから感心してしまう。

ツアーは午後3時ごろ終わったので、クーポン券を使ってハイティーを楽しむことにした。
ラッフルズ・ホテルにと並ぶ人気という「グッドウッド・パーク・ホテル」で、プールを眺めながら優雅に紅茶を味わう。歩き疲れた体をゆっくり休めて、さらに美味しいケーキやフルーツをのんびりといただく。
 ほ~んと、ハイソな気分だわ:D

 さらに夕方は、ラッフルズホテルを散策。さすがに宿泊客じゃないから中まで入れないけど、ショッピングアーケードもオリエンタル調でカッコイイ!
 そして、ビジターでも入れる「ラッフルズ・ホテル・ミュージアム」でその古い歴史にふれる。昔の写真を見るとこのホテルは海岸に立っていた。つまり、ここから先は埋め立て地であるということ。たしかに、ホテルの東側の通りは「ビーチロード」という名前だ。

やがて、FAS友人の仕事が終わったので合流し、サッカースタジアムへ行く。実は、FAS東京の選手が「アルビレックス新潟シンガポール」にレンタル移籍中で、この日カップ戦が行われるというので観戦することにしたのだ。
 相手はタイのチームで観客の入りなどどんな感じか分からなかったけど、メイン席は満席近かった。試合が始まるとその熱気と気温でクラクラするくらい暑かった。あやうく熱中症になるところだった。急いで水分補給(^^;
 試合は2-2の引き分けだったけど、お目当ての選手が後半途中から出場してくれて、彼のプレーを見ることができて良かった。最後に、FC東京の青赤マフラーを掲げて、ロッカーに帰る彼に声援を送ったら笑って応えてくれました。

その後駐車場に戻ったら、久しぶりに晴れた空に明るい星がいくつも輝いてい。「あれは何?」と聞いたら、「ケンタウルス・αとβじゃない!」と怪鳥が言うので、3人で南十字星を探しにマント・フェーバーへ移動。ここなら暗いし南が海で開けているので探しやすい。しかし、すでに地平線近くに傾きもやも出て、3つの星を探すのが精一杯だった。
 シンガポールの夜空は、まるっきり東京の空のような明るさです。さらに南の海だから、湿気が多くてかすんでいた。

 夜中になったので、チャイナタウンの屋台村でお粥を食べて帰りました。

 あー、長い一日だった。

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