6月8日(金)

 7時過ぎに起きて、8時に朝食。このペンションでは朝食券を持って近所のレストランに行き、クロワッサンとカフェオレをもらうことになっている。
 スペインの朝食はこの程度に軽くて、メインは昼食なんだって。そう、昼の1時~3時くらいまでゆっくりたっぷり食事をして、そのまま2時~4時がシエスタ(昼寝)になるわけだ。この実感はおいおい感じていくのだが、今日は二人でバルセロナ郊外まで出かけるのでマイペースで行動します。

 身支度を整えると山歩きのできる格好で9時ころ出発! 地下鉄からカタルーニャ鉄道に乗り継いで、1時間ほどのところにあるモンセラット山へ向かいます。
 でも、せっかくだから、途中駅で降りてコロニア・グエル村に寄ることにしました。

 ここはグエル氏によるモデルニスモ建築のコロニーで、村全体が芸術的な落ち着いた雰囲気。その中心的存在であるコロニア・グエル教会はガウディの初期作品で、彼の実験的要素がいろいろ組み込まれていました。
 我々はこのあと多くのガウディ作品を見学し、どれも独創的で素晴らしかったけど、リトルが一番好きになったのがこのコロニア・グエル教会でした。ちなみにサグラダ・ファミリアについては、“好き”というレベルじゃなくて“崇美”の対象って感じ:o

 1時間ほど村を散策してから、電車とロープウェイでモンセラット山へ到着。本当は午後1時から修道院で行われる聖歌隊を聞きたかったけど、ロープウェイに時間がかかり間に合わなくて、ちょっと残念。
 修道院はミサ直後のせいか混んでいたので見学を後にして、ケーブルカーでさらに山頂へ行くことにしました。そこは1時間~2時間ほどのハイキングコースになっていたけど、とりあえず私たちは行けるところまで二人でゆっくり歩く。周りの奇岩や眼下に広がる町の様子などおもしろかった。
 下りのケーブルカーを待っていたら、スーツ姿の日本人がいたので話しかけてみた。出張でロンドンからスペインに来たそうで、現地の人から「モンセラット山を見学したかい?」と言われたんだって。
 その後、修道院をゆっくり見学し「ラ・モレネータ」と呼ばれる黒いマリア像を拝観する。カタルーニャ地方で信仰されているマリア像なんだけど、まるで観音様みたいな顔だった。

 4時すぎに登山鉄道でモンセラット山を下る。
1時間ほどでバルセロナまで戻り、6時過ぎにホテルへ帰る。

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 一息ついてから、予約したフラメンコショーを見に行く。
8時からまずディナー。今回の旅でもっともお金をかけた本格的スペイン料理(になりそう)だから、二人でたっぷりと楽しむ。どれも美味しくて、お腹いっぱいになった。ビュッフェスタイルのディナーで、これほど味も量も満足したものはなかなかないね! 
 そして10時から、いよいよフラメンコのショーがスタート。ディナーとセットのお客は優先席に案内され、いわゆるステージにかぶりつき(^^;状態で見物した。
 フラメンコというと女性ダンサーのイメージが強いけど、男性ダンサーの迫力や、ギター・手拍子・コーラスといった音楽の素晴らしさに圧倒された!

 11時半ころショーが終わり、タクシーでホテルへもどる。
こうして長い長いスペイン初日が終わりました。

●本日の様子 リトルと怪鳥のバルセロナ旅行記 2日目

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