フルタイムでいろいろな会に参加して、慌ただしい一日だった。そのなかでも「戦争」とか「天皇」という言葉がキーワードとして何度も登場。
まず午前中は「歴史の道を歩く会」主催の『江戸川柳の世界』。杉浦日向子さんの漫画『風流江戸雀』を思い出して、江戸時代の市井人々の暮らしが浮かぶようで楽しかった。
「甲州道中を歩くメンバーだから」ということで、甲州道中にまつわる川柳も紹介してくれた。そのなかには、諏訪の川柳も。
お互いに ごぶさたをする 諏訪の夏
(湖の氷がとけると神様も人も対岸へ行くのが大変になる)
諏訪へやるぞと 親鹿は子を叱り
(諏訪明神の祭では鹿の頭を75頭かざると聞いた奈良の鹿)
お昼も「歴史の道」メンバーで食事をしながら懇親会。たまたま同席した女性皆さんと、皇居の話から“天皇制について”や“戦争の不道理”など話になった。こうして自国について戦争について、各自の意見を交わせるのが大切なことだと実感します。
午後はTAMA市民塾の『万葉の夜明け』を受講。今回は万葉集の巻頭を飾る二つの歌を読み、雄略天皇や舒明天皇について習った。当然だけどこの時代の歌は、皇国史観そのものだね。
最後に一人ずつ朗読すると、関西の人がいて京言葉で上手に詠んでくれた。はんなりした柔らかなアクセントでとても優雅だった。きっとこれが本当の“万葉の歌”なんだろうなぁ。
籠もよ み籠持ち 掘串もよ み掘串持ち
この岳に 菜摘ます児 家告らせ 名告らさね
そらみつ 大和の国は おしなべて
われこそ居れ しきなべて われこそ座せ
われこそば 告らめ 家をも名をも
大和には 群山あれど
とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば
国原は 煙立つ立つ 海原は 鴎立つ立つ
うまし国ぞ 蜻蛉島 大和の国は
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