10時までに母の姉妹や、私たち子ども、そしてその子どもである孫たちが集まった。
菩提寺の住職に自宅へ来ていただき、母の一周忌が始まった。
みんなで心を込めて、母の冥福を祈り供養をする。
住職からは「合掌」の意味について、説教をいただく。
そのままみんなでお墓参りをしたが、雨が雪になり、さらに参拝しているうちに吹雪になった。
お母さん、雨女・・・いや雪女ですかぁ。そういえば、一年前に母の葬儀の片付けなどをして府中へ帰る日も諏訪は雪だった。
お斎のとき伯母たちが兄である亡き伯父の昔話などしていて、子どものころ行ったお祖母ちゃんの家(母の実家)を思い出して懐かしかった。その場所も、道路の拡張工事によってすっかり変わってしまったらしい。
“自分の生まれ育った家”を想うとき、『家裁の人』に登場した言葉「気持ちよく帰れる家は冬の日のピラカンサみたいなもの」を思い出す。そこに、亡き母や父や祖母たちがまだ息づいていて、そして幼い自分や姉妹が一緒に住んでいると感じる。
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