上諏訪担当の秋一の柱が建つところを見るために10時ころ出かける。本日の一番目に建つ予定で、観光客も多かった。
まずは柱のてっぺんを三角錐に整える冠落としが行われる。斧を使って丁寧に形が整えられる。
ここまではよかったのだが、やはり一昨日の事故の影響で御柱を支える支柱やロープのチェックが何度も何度も行われ、やっと縛ったと思うとまたほどかれて縛り直す。何度も何度もこの繰り返し……。建御柱の予定時刻11時半を過ぎてもまったく始まる気配がなく、「いつになったら建ち始まるんだろう」と思っていたら、観光客のおばさま達は猛烈に飽きていた(^^;
さすがに私も「いつになるんだあ!」と思い始めた12時半ころ、なんと「秋四の柱を通しますー!皆さん間をあけてください!!」という無茶な指示。「え、こんなの初めてだよ」と思っていると、ギュウギュウに分けられた人混みの真ん中を、下諏訪地区の人たちに引かれた秋宮四が曳行されていった
秋四は秋一の後ろに位置するため、普段は秋一が終わってからその横を抜けて奥に行くのに、秋一を中断するなんて。
もう、一昨日から「こんな御柱祭体験したことない」という連続だよ。
午後1時頃、やっと落ちついて秋一の建御柱(の準備)が再開した。と思ったら、1時半ころ隣の秋二の建御柱が始まった。「えー」って感じで、神楽殿の向こうから響いてくる木遣りやラッパの音に驚く。多くの観光客は「あっちを見に行こう」という人や、「せっかくここまで待ったんだし。やっぱり『一の柱』でしょ」という人でぐちゃぐちゃ。
そんな騒然としたなか、午後3時過ぎにやっとロープのすべ多の準備が整い「これより秋宮一の柱の建御柱を始めます」という挨拶。空からは雨が降って来ちゃいましたよ。
圧倒的な遅れと、雨の中の建御柱ということで、ヨイトマケは休む間もなく行われた。
♪よーいとーまーけ ♪まけまけまーけー 私たち氏子も声を合わせて歌。
やり始めれば、けっこう早く御柱祭は建つ。途中で、柱のバランスを取るために左右のあちこちに張られたロープが絡まないようにやりくりするため、支柱に担当さんが昇って付け替え作業を行っていた。よく見ると彼は、今回お世話になった友人だった。気をつけてねーと、私が心配するまでもなく、彼は落ちついて立派にやり遂げていた。
午後4時半、やっとほとんど完成した。雨の中、もう残っている人は氏子くらいで、宝投げも急いで行われた。
姪やお友達はほかの柱も見たかっただろうし、曳行も少し体験してみたかっただけろうけど、とにかく今回は「安全第一」になってしまった。
雨と寒さと立ち尽くした疲労で、もう全身くたくたで、今年の諏訪大社の御柱祭は終わりました。