今月のゴーシュの会は「ある恋」「小作調停官」[雨すぎてたそがれとなり]「夜」を読む。
「小作調停官」は1931年(昭和6年)の昭和東北大飢饉を詠んだ詩で、ひたすら「不気味な緑のままの穂」の風景がつづられている。この飢饉は、各地で“身売り”などの悲劇を生んだ。
そんな大不況が、同年の満州事変の勃発など、日本の軍国化にも拍車をかけたという。
賢治はどんな思いで、この不作の田んぼを見つめたのだろう。
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