2020年4月29日(祝)

 ゴールデンウイークのなかの祝日。もはやこの祝日がなんなのか(戦前の「天長節」のなごりが紆余曲折しての「昭和の日」)もぼんやりしてくる昨今、今年は新型コロナウイルス感染症拡散防止のため外出自粛で「STAY HOME週間」。良いことだと思います。

 そんななか、話題になっている「9月入学」制度。私は「日本が4月入学になった経過」はさておき、結果的に「新しい生活や学びを始める時期として、4月入学は日本の風土によく合っている」と思います。

 「受験生が時間をかせげる」とか「欧米の制度にあわせる」とかの意見はわかるが、学校という場所や制度は受験生のためだけにあるわけじゃない。誰もに与えられた教育の機会で広く学び(学び方を知る)、他者を理解しながら共存する社会生活への道筋では。

 その「スタート」を春の訪れとともに始め、植物の成長のように活性化させ、実りの秋に充実した結果をみいだし、冬に次へのステップを準備する。このスタイルは、日本で生活するときにとても自然で心地よいリズムです。

 「国際化を促進するためにグローバルスタンダートに日本もあわせる」というのも一理ある気がしますが、なんとなく「欧米が世界の中心ですべて」といわれているようで、それよりもむしろ「国や地域による固有の文化や生活の違い」を認めることも大切な国際化だと思う。例えば、日本人の名前を「苗字(場合によっては名)+さん」で呼んでくれる外国人に会うと私のアイデンティティーを尊重してくれたようで「ありがとう。私はあなたをどのように呼べばいいですか」と考えて接したくなる。

  「4月入学の国は少ない」といわれても、「9月入学じゃない国」もいろいろある。
小麦を作る国では秋に種をまいて春に収穫するし、日本では春に田んぼに苗を植えて秋に収穫する。南半球とは季節が違うし、四季の変化が少ないところもある。そんな「自然の違い」が「ライフスタイルの違い」にも関わるような気がする。(新生活を受け入れやすい気持ち)

 そもそも、感染症が9月に再燃しない保障はない。結局いつ学校再開しても、予防薬や特効薬が完成するまでは感染症の拡散具合を見ながら生活をコントロールするのだろう。

 ところで、いまは世界中の受験生が同じように困っているはず。あれ、むしろ欧米の受験生は、いまが受験へのラストスパートでは。どうしているんだろう。

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