ゴーシュの会で『銀河鉄道の夜』を読み終わる。
何度読んでも難しい作品だが、だからこそいつの時代も私たちを惹きつけるのだろう。
賢治が妹のトシや友人の保阪嘉内を求めそして離別したように、ジョバンニが「僕たち一緒に行こうねえ」と言ったとたんにカムパネルラはいなくなってしまう。
本当の理解者がほしくて求めるほどに、その人とは離れてしまう。得られない寂しさと悲しさを知るから、“誰か”ではなく“みんな”の幸いを探すのかもしれない・・・。
個人的には「ブルカニロ博士」が登場する最終稿前の方が読みやすいんだけど、それは『風野又三郎』の方が好きなことと同じで、まだまだ私が未熟なせいでしょう。
賢治の世界には、果てがありません。
来月からは、詩を学びます。まずは、『雨ニモマケズ』から。
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