6月11日(土)

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 ゴーシュの会の先生と講座仲間で、「宮沢賢治セミナー 賢治短歌を盛岡に見る ~賢治とチャグチャグ馬コ」に参加するため盛岡へ。

 東京を出るときは雨模様だったので心配したが、盛岡に到着すると青空が広がり太陽が眩しいくらいだった。これで安心してチャグチャグ馬コが見られそう。

 盛岡駅前では見事な装束を着けた馬が4頭並び、その前で歓迎の踊りが披露されていた。このときは行進していないので、馬のすぐ近くで詳しく見ることができる。
 カラフルな「垂れ」を下げ、「まんじゅう」の付いた見事な「首鎧」をまいている。そして、一番の特徴がチャグチャグと鳴る「鳴り輪」。しばらくして約90頭の馬がパレードしてきたときは、本当に鳴り輪がよく響きにぎやかだった!
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 今年は震災の影響で、いつもより少し短縮コースだという。メインストリートの県庁前が、救援用自衛隊などの車両待機場のため通らないことになった。そのかわり被災地である沿岸部の子どもたちが招待され、祭を楽しんでいた。

 関係者は大震災から間もないこのお祭をどう行うか迷った部分もあったが、復興を記念する意味でも伝統の行事を続けることにしたという。
 たしかに、あのチャグチャグ馬コの行列を見て私はとても感動し、岩手や東北の未来を祈った。

 朝に滝沢村の蒼前神社を出発した馬コは、昼過ぎに盛岡市の八幡宮に到着し祈願する。馬コの飾りや乗り手の衣装などは、家族総出で準備するそうだ。そこにも家族の絆や、馬への愛情が感じられる。
 祈願を済ませた馬は北上川の支流である中津川の河原で水を飲み休む。私たちがホテルへ荷物を置きに行ったら川沿いだったから、終わって休憩している馬や人がよく見えた。馬運車がいて乗せられて戻る馬もいた。パレードの後どうやって帰るか疑問だったので納得;-)
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 夕方からはセミナーのみなさんと一緒に「盛岡 賢治ゆかりの地」を見学して回った。
 中津川沿いに、賢治が盛岡中学校受験で泊まった三島屋旅館跡などを見て、そのまま「下の橋」まで歩く。
 ここには賢治の詩『ちゃんがちゃんがうまこ』を刻んだ歌碑があり、その前で当時の様子を教えてもらった。自分が立っている場所で、かつて賢治が暮らし、チャグチャグ馬コの行列を見たのだと思うと、いっそう感慨深い。
 岩手公園(不来方城跡)周辺を2時間ほどたっぷり巡り、賢治の世界にもたっぷり浸った。

 夕飯は、先生から「わんこそばを皆で食べましょう」という提案があり、出かけた。イーハトーブ旅行も3度目だけど、わんこそばを食べるのは初めて。もちろん、ほかで食べたこともなく、とっても楽しみ!
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 案内された店は広い座敷に長机が置かれ、4人で向かい合わせに座った。
 食卓にそば以外の刺身や薬味など数種類の一品料理が並び、これを食べながらわんこそばを順に食べていく。お給仕さんは一人なので初めはけっこう余裕。一人減り、二人減りしていくと、給仕さんの手の方が早くてあせってしまう。それでも最後までがんばって、お腹がパンパンになるまで食べて、急ぎふたをする。
 私は66杯食べて、証明書をもらう。結局、先生に奢っていただきました。ご馳走様ですm(__)m

 みんなお腹いっぱいだし、夜7時過ぎでも明るい(北緯が高いし、夏至が近い)ので、みんなでしばらく散策しながら帰ることにした。
盛岡城趾のすぐ近くに「桜山神社」という目立つお社があり、参拝してから裏に回ったら巨大な石があった。「烏帽子岩」という看板が立っていて、まさに大きな帽子のような三角岩だった。
 岩手には県名どおり石割桜など巨石に関した場所が多いが、これも巨大でびっくり。たしかに、これも拝みたくなるわ。
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 中津川沿いのシダレカツラの木の脇に『ふかくさ』というカフェ&バーがあった。ツタが絡まり名前のイメージ通り。
 常連さんがビールやお酒を飲んでいて、私たちもお邪魔してゆっくりコーヒーを味わう。川を渡る風が気持ちよくて、お客の笑い声やおしゃべりするざわめきも、まるでパリのセーヌ川にでもいるような異国情緒。

 やがて、隣のテーブルに少し若い男女が座り、小ぶりのデコレーションケーキが運ばれてきた。そして、開け放した窓を通して店内のピアノが「ハッピーバースデイ♪」を演奏し始めた。
 男性が「今日は彼女の誕生日です。一緒に祝ってください」と挨拶すると、みんなで声をそろえて歌った。笑顔が店からあふれて、星空に広がりとても気持ちよかった。

 ホテルまでの歩く数分間も幸せな気持ちで、仲間に春の星座や土星を教えてあげた。

2日目に続く。

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