6月12日(日)

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 朝食の後、ゴーシュの会のみんなで中津川のほとりを散策。盛岡には近代洋風建築がたくさん残っています。(右の写真をクリックすると拡大します)

 昭和天皇成婚記念に建てられた「岩手県公会堂」(写真左上)は、日比谷公会堂や東京市政会館や早稲田大学大隈講堂の先駆け的ゴシック建築。
それに対して東京駅の前身といえる赤レンガの「旧岩手銀行旧本店本館」(写真右上)は、国重要文化財指定のルネサンス建築です。
一方「旧盛岡貯蓄銀行本店」(盛岡信用金庫本店・写真左2段目)は、神殿をモチーフにした丸柱が特徴の昭和初期モダン建築。
 ほかにも、昔ながらの望楼がある「紺屋町番屋」は、大正時代のハイカラさを持った木造洋風建築。また、現在「啄木・賢治青春館」として利用されている「旧九十銀行本店本館」は大正表現主義建築の先駆けで、外観は重厚感のあふれるロマネスク・リバイバル様式、内部は直線的で平明かつ簡潔なゼツェッシオン式の国重要文化財です。
 商人の家も立派です。瓦と格子戸が美しい「ござ九」(写真右2段目)は現在も荒物屋を開いており、メンバーは立派な竹ざるを買いました。商店の途中には、ツタの生えた壁からブリキの少年が飛び出していました(写真左下)。これって『風の又三郎』だよネ!
 こんなふうにぶらぶらと、立派な擬宝珠のある「上の橋」(写真右下)まで行って、戻ってきました。
(写真右3段目は、あとで出かけた「三ツ石神社」。その名の通り、大きな3つの石があり、岩手県という名前の由来になった鬼の手形があります)
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 セミナーは、「チャグチャグ馬コの民族史」を滝沢村の理事さんによる講演からスタート。岩手弁の優しい語りがとても印象的で、彼らが長年にわたりどれほど馬を大切にし、馬と共に暮らしてきたのかよくわかった。
 それに続いて、岩手大学の教授による「方言歌をめぐって」。宮沢賢治の作品、とくに詩は方言がたびたび登場する。先生の話は的確で分かりやすく、「話し言葉」がどれほど複雑なのか興味深かった。
 午後は、賢治の短歌をテーマにしたシンポジウム。若手作家達の新鮮な視点は、なかなか面白かった。

 これで2日間わたって行われた「宮沢賢治セミナー」は終了。初めて参加したけど、同じテーマについて関心を持った人同士が集い語らうのは、本当に面白い。
 そうそう、昨日もりおか 啄木・賢治青春館を訪ね、企画展「賢治の銀河 地上から天上まで」を見学してたら、賢治研究家の友人に出会った。彼とは天文関係の場所で会うんだけど、遠い岩手の地で会えるのもセミナーならでは(^^)
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 夕方、先生の親戚で盛岡在住の方が車を運転してくださり、宮沢賢治が設計した花壇「ティアフル・アイ(涙ぐむ眼)」(写真上)を見学に行く。ちょっと迷ってしまったけど無事たどり着きじっくり見ることができた。まつげもしっかりあり、その向こうには岩手山がそびえ、とても感動した。

 帰りは、チャグチャグ馬コの到着地である「盛岡八幡宮」(写真下)を参拝する。想像したより大きくてビックリ。ちょうど夏越の祓(なごしのはらえ)の時期で立派な「茅の輪」がしつらえてあり、私は初めてくぐった。この半年の災いや穢れをはらい、これからの半年が穏やかでありますように。

 夕飯は、親戚宅へ行った先生をのぞくメンバー3人で、ホテルの近くのレストランで食べる。めずらしくワインで乾杯して、賢治のことやセミナーのことをいろいろ話してディナーを楽しむ。

 帰り道、今日も月がきれいだった。

3日目に続く。

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