朝6時45分、ホテルをチェックアウト。
デンバー空港へ向かうシャトルバンが来て数人で乗り込む。ブルーリバー沿いに道を下り、いよいよブリケンリッジともお別れ。
まもなく、ディロン貯水池に到着。ここで、別の別荘地からの乗客三人と合流。10人ほどになり、一路デンバー空港へ向かう。
ドライバーさんが周辺のことをガイドしてくれた。すべてが聞き取れたわけじゃないけど、ロッキー山脈のことや鉄道のことを説明してくれた。
一週間前に来るときは(飛行機移動後の疲れですっかり眠っていたから)全然気づかなかったけど、谷の向こうに
ジョージタウン・ループ鉄道があった。ときおり谷間に鉄橋が見えて興味深かった。いかにも、開拓時代を思わせる(私も「デンバーの近くへ行く」聞いたときは、ドラマで見た鉄道のことなど思い出した)。きっと鉄道好きの人なら、いろんなコロラド鉄道に乗って見たいと思うんだろうね。
ところで、ブルーリバーの水はやがてコロラド川になると聞いていたのでずっと眺めていたが、ディロン貯水池から先が分からなくなってしまった。一カ所だけ湿地のようなところがあり「流れ込んでるのかな?流れ出ているのかな?」と思いつつ脇を抜けた。やがてトンネルになり、出口からは下り坂で、脇に細い川があった。この川は結局デンバーに向かったので、そのままならメキシコ湾に流れ出てしまう。
後で調べると、やっぱりブルーリバー(やその周辺から流れ込んだ小川は)貯水池の湿地のような所から北に流れて行って、クレムリンクの町でコロラド川に合流した。さらにあれこれ調べると、車で通過したトンネルの上部(山頂)が分水嶺になっているらいしい。つまり、ブリケンリッジのあったサミット地区はアメリカ大陸分水嶺の一つだったのだ。
リトルの生まれ育った諏訪周辺にも
分水嶺はあるけれ、さすがに大陸の水の別れ目にはワクワクする。(左の写真がはトンネル手前の山の風景。あのあたりが分水嶺かなー。コロラド州の車のナンバープレートはロッキー山脈がデザインされています)
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2時間ほどでデンバー空港に到着。いそいでブランチを食べて、11時24分発の飛行機に乗り、1時過ぎにサンフランシスコ空港に着陸。
シャトルバンを拾って、予約してあるフィッシャーマンズワーフ近くのホテルへ行く。途中でサンフランシスコ・ジャイアンツの本拠地である「AT&Tパーク」の前を通過した。
ホテルに着くと急いで荷物を置いて、町へ出る。観光する時間はこの半日と明日の朝しかないからね。
一番のお目当ては、やっぱりケーブルカー!
ホテルから歩いて「サンフランシスコ海事国立史跡公園」へ行く。ここはケーブルカーの発着地になっていて、ターンテーブルを使って人力で転車が行われる。乗車待ちの人と転車見物の人で大賑わいだった(写真:下段の右)。
大混雑だったので、ひとまずMUNIメトロ(写真:下段の左)に乗ってダウンタウンへ行くことにした。
ちょうどホテルの前を通るFラインは海岸通りを走る路線で、路面電車らしい趣きが唯一残るライトレールです。
途中で乗り換えて、比較的すいている経路のケーブルカーに乗る。車両の真ん中に大きなレバーがあって(写真:下段の中央、茶色の男性が全身の力を込めて操作)スタートやストップのときにケーブルをグリップさせます。
その仕組みは後で訪ねた「ケーブルカー博物館」(写真:中段の3枚)でわかりました。
博物館は複数ある経路のクロスする場所にあり、ここにいると慌ただしいくらいケーブルカーが通過していきます(写真:中段の左、茶色の建物が博物館で左右から白いケーブルカーが来ている)。
入口の扉(写真:中段の中央)を押すと大きな機械音がして、階段が上下にありました。昇っていくと展示物やお土産コーナーが脇にあり、真ん中は工場で大きな4本の歯車がグルグル回っていました(写真:中段の右)。実はこの博物館はケーブルカーの運転工場で、モーターが巨大歯車を回しケーブルを動かしていたのです。だから、この建物のすぐ横をケーブルカーが走っていて当然(^^) 見学していたら途中で1本の歯車が止まって、係員がケーブルの点検をしていました。このケーブルがあの車両の動力になっていると思うと、本当に重要な場所だと実感します。階段を下りると、斜めになった車輪が回っていて、ケーブルの向きを変えていた。
ふたたびケーブルカーの乗って、あちこち巡ってみました。サンフランシスコの道の下に博物館(工場)で見たケーブルがグングン動いていると思うと、とても不思議な気がします。そんなケーブルが必要な理由も、急勾配の坂(写真:上段の中央)を見れば納得です(笑)。こんな坂があちこちに無数にあってびっくり! てっきり、町の真ん中が丘になっているのかと思ったら、あちこちに山と谷があるという方が正しくて、下ったと思ったらまた上るというジェットコースター並みのアップダウンだった。
そんな坂道にある交差点は平らになっていて停車場があり、乗客はバラバラと乗り降りをする。あんなに適当に乗ったり降りたりしてよく事故にならないなぁ~と感心しちゃうくらい。
そんなことを考えながら乗っていたら、突然ウエディングドレスとタキシード姿のカップルがやってきて、交差点の真ん中で坂道をバックに記念写真!?をしていた(写真:上段の左)。美男美女だったからモデルさん?? 交通整理も何もなく、車とケーブルカーの途絶えている間パッとやってきて、サッと撮っていった
そういえばこの日は、最初に見たケーブルカー発着所で「ウエディング・ケーブルカー」がやってきて、新郎新婦と参列者たちがドレスアップして乗り込んでいたし、街中では大きな白いリムジン車に乗った若者たちが「Happy Wedding!」なんて叫びながらノリノリで乾杯をしていた。もうすぐジューンブライドだから?
一日乗車券を買った我々は、適当な場所でケーブルカーの撮影などしながら乗ったり降りたりして遊ぶ。
空いている車両があり乗ったら「そのまま立ち乗りしなよ」とドライバーに言われ、怪鳥さんはステップ乗車にチャレンジ!(写真:上段の右)。歩道のすぐ近くを走ることもあり、観光者からも写真を撮られたりしたらしいです(笑)。
私はしばらくシートに座り写真撮影などしてましたが、バーがあいていたので思い切って怪鳥さんの隣に行き、リトルもステップ乗車!!
振り落とされないように両手でしっかりバーを握りしめていたけど急坂を下るときにはハラハラ。もう遊園地のアトラクション以上の大興奮。坂の上から海に向かって、まるでスキーのジャンパーになって空を飛んでいるよう。
町が暗くなるまで、思った以上にケーブルカーで遊んじゃった♪
夜は、フィッシャーマンズワーフでクラムチャウダーを食べて、海事国立史跡公園からゴールデンゲートブリッジの上に輝く金星を撮影してホテルに帰った。
予想以上に、サンフランシスコを満喫した半日でした。