江戸城、いわゆる皇居の見学は申し込めばできるのだが、今までその機会がなかったので初めてだ。
桔梗門から入り、窓明館で説明ビデオを見た後、説明員の後について見学コースに従って歩く。
元枢密院は、大正から昭和初期のやや重い歴史を感じた。
江戸城らしさを感じるのは、富士見櫓・富士見多聞・蓮池濠や伏見櫓で、堀や石積みが立派だった。
いかにも「皇居の緑」という感じ山下通りを通り、宮殿に着いたらちょうど馬車がやってきた。本日着任の大使が挨拶するためなんだって。車と馬車が選べるそうで、かの国の人は馬車にしたのね。馬車が走った宮殿東庭は、いわゆる“天皇のお手振り”をする場所で、思ったよりベランダは高くなかった。
やがて正門鉄橋、一般的にいう「二重橋」を渡る。ちなみに「二重橋」はこの鉄の橋のことで、その前に木造で眼鏡橋のようになったものと間違う人が多いとか。あるいは、この二つをさす人もいるとか。で、本当は「まだ木橋であったころ橋の架けられていた部分の濠が深く、橋桁を二重に組んでいたことから二重橋と呼ばれるようになりました。現在は、鉄の橋に架け替えられています」だって。
すべて見学が終わり外苑を散策していたら、さきほどの馬車がまた通った。もう謁見が終わって帰るところで、リラックスしていたのか馬車から手を振ってくれたり和やかだった。
その馬車は東京駅まで全ての交通(信号機など)を止めてノンストップで走っていった。
昼食後は時間のある人たちで、甲州道中の起点でもある日本橋や、その周辺を散策。江戸から昭和初期くらいまでのこの界隈にまつわるものをいろいろ教わり興味深かった。